専門家 「イタリア銀行に資金注入の必要はない」:【ワールド】 |Xinhua Japan - 新華日本
専門家 「イタリア銀行に資金注入の必要はない」:【ワールド】 |Xinhua Japan - 新華日本
【新華社ローマ=王均加】 イタリアのエコノミストと銀行業の関係者は国際化レベルが低いほかに、ギリシャの債務不履行リスクからの影響が小さいため、イタリア銀行はまだ資金注入の必要がないとし、ただ、長い目で見れば競争力を高めるための改革が不可欠だと助言した。
メーリングリスト回覧でお金を稼ぐ方法 欧州中央銀行のトリシェ総裁によると、ギリシャ債務不履行リスクの増大にしたがって欧州の銀行は隠れたリスクに直面し、救済措置を講じる必要がある。ルイジ・エイナウディ研究センターの金融学者のギーソ氏は「イタリアの銀行は救済を必要としていない」と強調した。
ギーソ氏によると、欧州の一部の銀行は大量にギリシャ国際を保有しているため、大きなリスクに直面し、資金注入が必要だ。イタリアの金融機関は08年資金注入を通じ、銀行システムの健全さを保証した。だが、現在、イタリアの銀行が国際金融活動に参与する規模は小さく、ギリシャの債務不履行リスクを避けることができる。
イタリアアケロオス銀行のヴェルチェッリ副頭取によると、イタリアの銀行のギリシャ国債保有量は約20億ユーロにとどまっていることからイタリアの金融機関が国際金融市場への参与に積極的ではないことが分かった。ギリシャ債務危機が深刻化しつつある情勢のもとで国際化レベルが低いことはイタリアの銀行が危機を離れる有利な要素となる。
専門家はイタリアの銀行はまだ救済が必要ないとの認識を示したが、万事めでたしとは言えないと指摘した。イタリア国債の国内総生産に占める割合は10年119%に拡大し、ユーロ圏加盟国のなかではギリシャに次ぐだけだ。11年イタリア国債が1兆9000億ユーロに膨らんでおり、しかもその保有者はイタリアの銀行だ。
私はどのようなビジネスを構築するべきですか?ギーソ氏によると、イタリアの債務負担が重く、いったん債務不履行が現れると、イタリア銀行は真っ先にその矢面に立つ。
ヴェルチェッリ副頭取によると、国際三大格付け会社がイタリアのソブリン信用格付けと一部の大手銀行の信用格付けを引き下げたことからイタリアの銀行業とイタリア国債は密接な関係があることが分かった。
ギーソ氏によると、イタリアはまだ債務不履行の兆しがないが、国内の政治状況は経済の発展を阻害している。政府がさまざまな承諾をしたが、着実に履行できるのは少ないため、投資者と国際市場からの信頼感を失ってしまった。そして政府には改革を推進し、債務を削減し、経済成長を促進する能力が弱いため、イタリア国債が膨らみ、銀行にも波及した。
ギーソ氏によると、イタリアは長期的企画が必要だ。そのうち最も重要な一環は実行可能性の高い経済成長措置を制定し、市場に積極的なシグナルを伝えることだ。経済成長が停滞にひんする情勢のもとで債務削減はあり得ない。
ヴェルチェッリ副頭取によると、短期間内にイタリアの銀行は国際化レベルが低いことでギリシャ債務危機の影響から脱出できるが、長い目で見れば一連の改革を実施し、国際化レベルを高め、国際市場拡張を促進する必要がある。
(編集翻訳 孫義)
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